ミゲル先生のメキシコ食巡り 鶏の手羽元のシチューPOLLO EN CALDILLO

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 ソンリサの読者のみなさんこんにちは。はや10月(2016年)。スープつきの食事がおいしい季節です。
 今回も、簡単で栄養たっぷりで経済的なユカタン料理を紹介します。材料も簡単に手に入ります。
 ユカタンでは鶏肉を大量に消費しており、無数の料理があります。はるか昔、アステカやマヤの人々は、ウズラやニワトリ、七面鳥、アヒル、ハトなどさまざまな野鳥を食べていました。
 きょうの料理は鶏肉のシチューです。
 子どものころ、私の母は、ニワトリやアヒル、七面鳥でたくさんの料理をつくってくれました。私たち兄弟も一緒に台所に立ち、中高生や大学生のころもよく手伝っていました。
 七面鳥やアヒルの肉は スーパーマーケットでも売っていますが、多くの家で、生きた鳥を買ってきてさばいています。でもアヒルは21世紀になってずいぶん高価になってしまいました。
  鶏肉のシチューは、年に何度も食べました。母は、膨大なレシピを記憶していてました。母がレシピの本や雑誌を読むのを見たことがありません。家にはその類いの本は1冊もありませんでした。私たち兄弟は、母の料理を見たり手伝ったりしてユカタン料理を覚えました。
 最初に述べたように、簡単で栄養たっぷりで経済的な料理なので、社会的地位に関係なく、金持ちも中間層も、農民も、またマヤの人々もこの料理を食べています。
 この料理は、牛肉のコロッケのようなものでつくることもできますが、今回は鶏肉を使います。【そんりさvol.158(2016.10)】

材料 (4人分)

・鶏の手羽元 8本
・トマト 中3個
・タマネギ 中1/2
・ピーマン 3個
・水 1.5リットル
・粉末ニンニク 小さじ1(ニンニクみじん切り 1かけ分)
・コショウ・塩

作り方
①肉を洗って深い鍋に入れる。
②水を入れて蓋をして10~15分、強火にかける。
③トマトを細かく刻み、ピーマンは種を取り出して1センチ角に切る。タマネギもピーマンと同じ大きさに。
④鍋にトマトとピーマン、タマネギを入れて、ニンニクとコショウ、塩を加えてよく混ぜる。
⑤中火にして、蓋をしてさらに15分。肉がやわらかくなるまで煮込む。
⑥深皿に最初に鶏肉をよそったあと、スープを入れ、コーンチップ3,4枚を上にあしらう。

つくってみたら

  鶏手羽元はだしがたっぷりでるので、セロリーといっしょに煮こんで、塩こしょうをするだけでもおいしい。
  トマトと玉ねぎとピーマンで煮こむのがメキシコ風たる所以か。
  ピーマンはトウガラシのかわりだし、ハバネロや鷹の爪をいれたら、ピリッとして、辛い物好きにはさらにおいしいかも。

「ミゲル先生のメキシコ食巡り」は「そんりさ vol.113」(2008.6)から連載しています。
 過去のソンリサの一部はPDFで購読できます。
 https://recom.r-lab.info/sonrisa/#1

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