ミゲル先生のメキシコ食巡り テキーラとブリートBURRITOS EN SALSA VERDE

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 むかーしむかし、アステカの王子が副官とともに森を歩いているとき、突然強い雨がふりだし、一本の竜舌蘭に雷が落ちました。強烈な雷が竜舌蘭の内部を焼き、独特の魅惑的な香りを放っています。内部の汁をのむと、アルコールととともに心地よい風味がしました。だれもが雨と雷の神からの貴重な贈り物に感謝しました。

 テキーラ誕生の伝説です。
 テキーラという名称は、TEQUITL(仕事・労働という意味)、あるいはTLAN(場所という意味)という単語に由来します。また、ハリスコ州にあるテキーラという谷の名前でもあります。
 竜舌蘭は136種類あり、アガベagaveとも呼ばれています。テキーラはそのうちアガベ・アスール・テキラーナのウェーバー変種からつくられます。
 この植物は、カルロ・リネオというスイスの博物学者が1753年に命名して以来、アガベと呼ばれるようになりました。テキーラ地域だけでなく、アガベ・アスルはアマティトランやアレナルなどでも栽培されています。
 アガベ・アスルの栽培に適した土地は、激しい気温の上下がなく(摂氏20度程度)、海抜1500メートルほどで、年間70から100日は曇っていなければなりません。植えてから7から10年で収穫できます。
 テキーラは、ときに150キロの重さにもなる竜舌蘭の球形の茎(その形状からpiña=パイナップルと呼ばれる)からつくります。
 ゆでて粉砕し、すりつぶし、絞り汁を抽出し発酵させる。次に、蒸留器をとおして濃縮して液体にもどすとテキーラになります。このテキーラには不純物が混入しているため、再度蒸留することで、商品向けの高品質のテキーラ・ブランコができあがります。
 テキーラには、ブランコとレポサード、アニェホといった種類があります。ブランコは、二度目の蒸留後にできあがるもので、ピュアな味でもっとも一般的です。レポサードは、ブランコを樫かコナラの樽で2カ月ほど保存します。木に近い色合いになり、ブランコよりもかすかにやわらかい味です。アニェホは、テキーラを少なくとも1年間樽で寝かせます。レポサードより少し色が濃くなり、しっかりした味です。テキーラをはじめて飲む人には、味がやわらかなレポサードをおすすめします。
 今回は、テキーラにぴったりの料理「ブリート」と、おいしいマルガリータの作り方を紹介します。【そんりさvol.115=2008.9】

目次

ブリートBURRITOS EN SALSA VERDE

材料(4人分)
・牛ミンチ 200g
・チリパウダー
・黒インゲン豆缶詰(金時豆でも可) 1缶(約400ミリリットル)
・緑トマトのソース瓶詰め(約200グラム)
・レタス
・ピザ用のチーズ 100g
・ハレペーニョ薄切り
・タコス用チリパウダー 1パック
・赤タマネギ 小1/2
・小麦のトルティーヤ 4枚
・サラダ油・塩・水
(緑トマトソース瓶詰め、黒インゲン缶詰、チリパウダーは、成城石井などで入手可)

作り方
①チリパウダーと肉を炒める。
②タマネギをみじん切りにして、スプーン6杯の油で炒め、フリホールと水(1/2カップ)、塩を加え、泡が消えるまで炒める。つぶしてペースト状に。
③レタスをみじん切り。
④トルティーヤを袋にいれて1分間チン。やわらかくなったトルティーヤを皿におき、フリホールと肉をのせて軽くまく。その上にピザ用のチーズをのせ、電子レンジで4分間チン。緑トマトのソースをかけて(今回は赤いトマトのソース)、レタスのみじん切りと、ハラペーニョの薄切りを飾る。カッテージチーズをのせてもおいしい。

マルガリータ

テキーラとレモン果汁とコアントローと砕いた氷をミキサーにかける。
グラスの縁にレモン果汁で塩をまんべんなくくっつけ、そこに注ぐ。

つくってみたら

 青いトマトのソースは入手できなかったから、ミニトマトをいためて、チリパウダーで味をつけた。
 インゲン豆はミキサーでペースト状にしたけど、レシピどおり、いためてつぶせば楽だったかも。

「ミゲル先生のメキシコ食巡り」は「そんりさ vol.113」(2008.6)から連載しています。
 過去のソンリサの一部はPDFで購読できます。
 https://recom.r-lab.info/sonrisa/#1

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