ソンリサの読者の皆さんこんにちは。ふたたびこの欄でご一緒できてうれしく思います。
1万年ほど前、人類は、グリーンピース(guisantes verdes)の栽培方法を覚えました。guisantesは、モサラベの言葉のbiššáutに由来します。chícharosとも呼ばれ、モサラベの言葉číčaroが語源です。
その他にも、abejaquilla, bisalto, arvejo, alvilla, arbeja……などなど多くの名前を持っています。英語ではgreen peas, フランス語では petit pois になります。
小アジア(地中海と黒海に挟まれたトルコの大半を占める半島)で約8000年前に栽培がはじまり、紀元前2000年にヨーロッパにもたらされ、スペイン人たちが16世紀にアメリカ大陸に持ちこみました。グリーンピースの栽培は長い歴史を持っているのです。
メキシコでも多くの地域で栽培されています。ユカタンやカンペチェ、キンタナルー、チアパスでは多くのグリーンピース料理があるため、マヤ系の人々も口にしています。
私は日本で、この豆を使ってメキシコ料理をつくっています。
今回はグリーンピースと卵を使ったおいしくて簡単な料理です。ちなみに昔のマヤ人は卵を、chayaというユカタン原産の植物やインゲン豆とゆでたり、その他の野菜といっしょに、ブタやイノシシの脂で炒めたりして食べていました。また日本人のように生卵も食べていたようです。【そんりさvol.165(2018.7)】
材料(4人分)
・卵 4個
・サラダ油
・グリーンピース缶詰 中1
・玉ねぎ小 1/2
・ジャガイモ中 1
・塩、コショウ
作り方
①ジャガイモを柔らかくなりすぎない程度にゆで、皮をむいて輪切り(輪切りにしてから電子レンジで2分チンのほうが楽)
②ボウルで卵をよく混ぜて、塩とコショウで味をつける。
③玉ねぎの皮をむいて細切りに。
④缶詰のグリーンピースは水分を切っておく。
⑤サラダ油(大さじ2)をフライパンにひく。
⑥油が熱くなったら、玉ねぎを投入して2分ほど炒める。
⑦溶き卵を加えて、玉ねぎと混ぜる。
⑧フライパンの周囲にグリーンピースを加える。
⑨切ったジャガイモも、卵のまわりに入れる。火を弱めて、卵が適度なかたさになるまで加熱する。
⑩平皿に盛りつけてできあがり。
つくってみたら
ゆでるのがめんどうなので、ざっと皮をむき、輪切りにしてから電子レンジで2分チンした。
フライパンに余白がなかったので、ジャガイモとグリーンピース卵の上にのせた。
「ミゲル先生のメキシコ食巡り」は「そんりさ vol.113」(2008.6)から連載しています。
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