ユカタン半島、とりわけユカタン州でよく食べる料理です。野菜たっぷりだからとても健康的です。
カボチャは、トマトやカカオ、バニラなどとともにメキシコ原産で全世界に広まった野菜です
メキシコには多くの種類のカボチャがあり、なかでもユカタンの品種はやわらかくて丸いのが特徴で、皮も種子も食べることができます。色はズッキーニに似た深緑です。
この品種は日本では入手できません。メキシコからもカボチャは輸入されていますが、ユカタン以外の地域の品種のようです。
この品種のカボチャを使って、マヤの人たちもさまざまな料理をつくっていました。スープや乳児のためのピューレをはじめ、さまざまな肉や野菜、魚介類と組み合わせた料理をつくってきました。
私が子どものころ、母は今回の料理を、昼食や夕食にだしてくれました。このユカタン特産のカボチャでジャムをつくってくれたのも覚えています。
メキシコに行くことがあれば、ぜひ味わってみてください。
日本ではユカタンのカボチャは入手できないので、今回はズッキーニを使用しています。
日本でこうしてつくっても、地元の味そっくりにしあがります。【そんりさvol.185(2023.7)】
材料(4人分)
・ズッキーニ 大1本
・トマト 大4個
・玉ねぎ 中1個
・オリーブオイル 大さじ4
・ピザ用のとろけるチーズ 1/2カップ
・粉チーズ
・フランスパンか食パン
作り方
①ズッキーニはへたをとり、1センチ角に切る。
②トマトはへたをとってみじんぎり。
③玉ねぎはみじん切り。
④ズッキーニを20分ほどゆで、ざるにあげ、水を切る。
⑤フライパンにオリーブオイルをひいて点火する。
⑥玉ねぎやトマトを投入して色が変わるまでいためる。
⑦トマトと玉ねぎの色が変わったら、ゆでたズッキーニを加え、5分ほど火を通す。
⑧とろけるチーズを散らす。
⑩平皿にいれて、粉チーズをふる。
⑪トーストしたパンを皿のまわりに飾る。
(注 この料理には塩はつかいません。ユカタンのカボチャやズッキーニには甘みがあるからです)
(写真はユカタン州のカボチャ)
つくってみたら
チーズのうまみがズッキーニをやさしくくるんで、味は抜群です。でも水分を飛ばすのがたりず、ミゲル先生のようにうまく固まりませんでした。
「ミゲル先生のメキシコ食巡り」は「そんりさ vol.113」(2008.6)から連載しています。
過去のソンリサの一部はPDFで購読できます。
https://recom.r-lab.info/sonrisa/#1
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